古来、世界各地で木製の屋根材が用いられてきました。
PLANZZo RoofingやPLANZZo BARKは、その伝統を活かした設計製造。
保湿性などの機能性と自然で美しい風合いとを兼ね備えています。
日本の「ひえだ葺き」というのは、葺き替える際に削った木材を積層して作られた屋根材です。一般的にはヒノキやユーカリなどの軟らかい木材が使われ、その厚さは数ミリから十数ミリとなっています。この屋根材は、軽くて丈夫で、耐久性も高く、また風通しもよく、湿気がこもりにくいため、日本の神社や古民家などで広く使われています。
スカンジナビア地域で最も古い木造教会として知られるのは、ノルウェーのウルネス教会 (Urnes Stave Church) です。この教会は、紀元前11世紀頃に建てられたとされています。ウルネス教会の屋根材には、スカンジナビアン・シングルという木製瓦が使用されています。この教会の屋根は、太い木材を斜めに切り出して作られた瓦を重ねていくことで構成されており、木材の風合いや個性が際立ち、美しい屋根をつくりだしています。また、屋根の傾斜が急であるため、木材を斜めにカットしていくことで曲面をつくり、屋根全体がしっかりとした構造となっています。ただし木材が自然に曲がっている場合が多く、一枚一枚に個性があります。瓦は一枚一枚が大きく、厚みがありますが、木製であるため比較的軽量で、保温性にも優れています。
どちらも木材を使用した屋根材ですが、素材や製法が異なります。日本のひえだ葺きは積層された薄い板材でできており、北欧のスカンジナビアン・シングルは、太くて厚い木材を斜めに切り出したものです。ただし、どちらも木材の風合いや個性が表現されており、美しい屋根材として高く評価されています。
シェイク屋根材:北アメリカやヨーロッパなどで使用されている、太い木材を斜めに切り出して作られる屋根材です。スカンジナビアン・シングルと同様に、木材の風合いが美しく、断面が波打つようになっているため、防音性にも優れています。
レッドウッド屋根材:アメリカ西海岸のレッドウッドの木材を使用した屋根材です。レッドウッドは、耐久性に優れ、赤みがかった美しい色合いが特徴的です。
シダー屋根材:アメリカ北西部やカナダなどで使用される、シダーの木材を使用した屋根材です。シダーは、耐久性に優れ、美しい木目や赤みがかった色合いが特徴的です。
パインバーク屋根材:カナダやアメリカ北東部などで使用される、パインの木材の表面にバーク(樹皮)を残した屋根材です。自然な風合いが美しく、断熱性にも優れています。
これらの木製屋根材は、地域や使用される木材によって異なる特徴を持っていますが、どれも木材ならではの美しさと機能性を兼ね備えています。
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